Jpx-2考察(2011-11-09)

 

Jpx-2考察

1.方針について

トラビアンJpx-1、つまり前期Jpxは上位メンバーこそ他鯖経験者が占めていたが、
戦力の多くを未経験のプレイヤーに頼ることが多かったように思われます。

一方、Jpx-2では前期経験者がかなりの数になり、
最初から終盤戦を見据えた考えを持つ人も少なくありませんでした。

トラビアンでは、特にスピード鯖ではWW戦を勝ち抜くためにはWW砲の確保が必須になります。
一切の消費が許されないWW砲を溜め込むということは、言ってしまえば「戦争をしない・攻撃をしない」という考えに行き着きます。
私は個人的にこれを「農耕・戦争回避・WW砲温存主義」と呼称します。
これは確かにWW戦での勝利を目的するのであれば有効な方法であるのは間違いありません。

しかし、ここには一つ落とし穴があります。
つまり、数字上のパワーゲームに持ち込むためには最低でも相手と同じレベルの運用をしないといけない、ということです。
兵士の運用とは根本的に「作戦」と「個々の戦闘経験」の2点の結果であり、
この2点を無視してパワーゲームに持ち込むことは出来ません。
言ってしまえば、「農耕・戦争回避・WW砲温存主義」は、既に他鯖や前期Jpxで戦争を経験していたプレイヤー、つまりは兵士の運用というラインを満たしている人の戦力を補完するものであり、それ以外のプレイヤーにとっては兵士の運用を知らずにWW戦という最も苛烈な戦争に放り込まれてしまうことになります。

トラビアンは戦争とWW戦の二律背反で成り立っているゲームであるかのようで、
「兵士の運用」という要素は無視できません。

トラビアンJpx-2のWW戦の構造は「農耕・戦争回避・WW砲温存主義」とそのアンチテーゼの戦いであり、ここで戦力が圧倒的に劣る側が戦局を覆してしまったことからも「兵士の運用」というファクターの占める領域の大きさを物語っていると思います。


2.外交関係について

トラビアンはWW戦という特殊な構造でゲームエンドを迎えるゲームではありますが、
根本的には他の外交・戦争ゲームとは大差ないように思えます。

即ち、サーバーが終わる前の戦争(トラビアンで言うところのWW戦)においては
a)それまで敵対していたり、信用できなくなった相手とは敵対
b)強大な一勢力が存在した場合、それに対する共闘が自然発生
という形が見受けられます。

Jpx-2において南東連合は、
1)北東の中小同盟群である聖軍連合を直接支援し、
2)北西の中小同盟群である北西連合とその後の共闘を決定し、
3)南西統一同盟であるNEET!率いる南西連合と不可侵協定を結びました。
これには「南西連合との共闘によってWW戦勝利を目指す」という方針があったようですが、ここのすれ違いがJpx-2の戦局を左右する重要なポイントであったと思います。
つまり、「単独でサーバー最大勢力で地理的にサーバーの1/4を占める南東連合」と
「サーバー第二勢力で地理的にサーバーの1/4を占める南西連合」とが、勝敗を決定する最終段階で共闘するということはサーバーの総戦力の7~8割以上が同じ陣営に属することを意味します。
しかし、サーバーの第二勢力であった南西連合はこれを良しとしませんでした。
つまり、b)強大な一勢力が存在した場合、それに対する共闘が自然発生という方向に流れていくことになったのです。
南東連合は南西連合と不可侵を結んでいたものの、外交的な失敗からUDFの信用を失い、TSRに対して挑発的な行動を繰り返した聖軍連合への直接支援を行っていたことから、a)それまで敵対していたり、信用できなくなった相手とは敵対が当てはまってしまうことになりました。

もちろんこれは結果論であり、これを事前に視野に入れていれば違った選択肢があったのか、と言われれば実際にはどうであったのか分かりません。
ただし、特にb)強大な一勢力が存在した場合、それに対する共闘が自然発生の法則が適用されてしまう場合においては、自らの持つ戦力の上にあぐらをかいて外交を行い、他勢力をおざなりにしてしまうのが危険であるのは確かです。

 若干の補足

あまり見返したくない記事の一つ。かなり痛々しく、見ていて恥ずかしい。ただ、内容はそこまで間違っていないかもしれない。